
結論としては、翻訳+αのサービスが求められる傾向が高まっています。
近年はYouTubeなどの動画プラットフォームやWebコンテンツを利用した媒体で、自社のプロモーションを図る企業が増えています。
手作業でコンテンツを作成するケースが多いため、翻訳だけでなく文字起こしなどの周辺業務も紐づいて依頼されるというのが、一つのトレンドとなっています。
本記事では「IT業界マーケティング翻訳のトレンドを知るための2つのポイント」をご紹介いたします。
【IT業界のマーケティング翻訳】UGCとキーワード選定

IT業界マーケティング翻訳のトレンドを知るためのポイントは、以下の3つです。
- UGCへの対応
- Webマーケティングのナレッジ
それぞれ順番に見ていきたいと思います。
UGCへの対応
UGC(User Generated Contents)という言葉をご存じでしょうか。
UGC(User Generated Contents)とは企業ではなく一般ユーザーによって制作・生成されたコンテンツのことをいいます。最近はInstagramやFacebookなどのSNSに投稿された写真や動画などがUGCとして注目されていますが、以前からあるECサイトなどへの口コミやレビューなどのテキスト情報もUGCの一つです。
上述のように、SNSや動画プラットフォームなどを通じた一般ユーザーコンテンツが翻訳の対象になることもあります。
たとえば、YouTuberの動画コンテンツ。
動画に字幕機能が実装されれば、英語でコンテンツの配信が可能となります。
個人のYouTuberが翻訳者に直接依頼するケースがありますが、一般企業のマーケティングツールとしてSNSや動画プラットフォームが今以上に使われるようになれば、B2Bでもこの傾向は顕著になるでしょう。
Webマーケティングのナレッジ
WebマーケティングやSEO対策のナレッジもマーケティング翻訳では重要と言えます。
理由としてはローカライズに伴う「多言語サイト」の翻訳案件も必要となっているからです。
たとえば、外資系企業が日本語サイトを作成し、それまで掲載したブログ記事を和訳したい場合、丸腰で訳すだけでは不十分で、キーワード選定が重要です。
キーワード選定はSEOにおいて非常に重要であり、SEOの戦略における要です。良いキーワード選定ができたかどうかで、SEOの成功は大きく左右されると言っても過言ではありません。
具体的には、当該ページに配置する検索キーワードのボリュームを選定し、そのキーワードに関連したトラフィックを確認してキーワードを絞るステップが求められます。
SEO対策から導き出せたキーワードをもとに、日本語でのサイト設計へ移らなければ、SEO対策を無視したサイトが出来上がってしまいます。
この意味では、翻訳者は語学力だけでなく、時代の変化に合わせたナレッジを身につける必要があると言えるでしょう。
まとめ:各種コンテンツに対応するIT業界のマーケティング翻訳

本記事では「IT業界マーケティング翻訳のトレンドを知るための2つのポイント」をご紹介いたしました。
上記で紹介したマーケティング翻訳のトレンドはあくまでも一部です。
情報発信の媒体が多様化するにつれて、「翻訳+マーケティング」の能力を提供できる翻訳者は各所で必要とされる時代となっています。
一方で翻訳の依頼者にとっては、「なぜ翻訳会社にマーケティング翻訳を依頼するのか」を把握しておくことが重要です。
下記記事では翻訳会社へマーケティング翻訳を任せる理由を解説していますので、ぜいご覧になってみてください。
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