ローカライズ翻訳を成功させる4つのポイント

国家をまたいでビジネスを成功させるためには、自社製品またはサービスを他国で根付かせるローカライズ戦略が必要になります。本記事では「自社製品のマニュアルを翻訳する業務」をローカライズ翻訳として扱いますが、一口で翻訳といってもただのテキストの変換とは大きく異なります。外資系企業にとつては文化風習が異なる他国へ自社製品を売り込むわけですから、相手国の思想やニーズに沿った販売戦略を考案しなければいけません。

それでは、ローカライズ翻訳を成功させるためのポイントとはどのようなものなのでしょうか。本記事で詳しく解説いたします。

ローカライズ翻訳の性質を理解する

広義における翻訳者が持つ役割とは、入稿されたデータのテキストを一言一句間違えずに別言語へ置き換えることではありません。原文が持つニュアンスやメッセージを正しく読み取り、別言語の文化的背景や用語を踏まえて内容を伝達するのが翻訳者の主な責務です。

ローカライズ翻訳の場合、入稿前の段階でお客様と商談の機会を設けます。たとえば外資系企業の場合なら「なぜ日本に進出しようとしているのか」「何をターゲットとしているのか」「マーケットの規模感に関する試算」などのヒアリングを通し、お客様のビジネスを理解するように努める流れです。お客様のビジネスを理解しようと試みる過程で、お客様のニーズに沿った翻訳の提案が可能となります。日本市場への進出した後にも継続的なサポートが求められるケースが多いのが、ローカライズ翻訳の特徴です。

データベースの蓄積を依頼する

ローカライズを翻訳で重要なのはデータベースの蓄積です。過去に翻訳会社へ依頼したお客様の翻訳案件で使用した用語や言い回しをデータベースとして登録しておくことで、次回以降の翻訳で用語のズレを未然に防ぎ、納品後の修正や追加翻訳の手間を避けるリスク対策が可能になるからです。

たとえば外資系ITメーカーが日本で自社製品を販売する際には、製品ラインナップごとに異なる用語や言い回しが存在します。データベースが構築されていない状態で異なる製品のカタログや仕様書の翻訳を一度に発注するとどうなるでしょうか。本来は区別しなければいけない言い回しがダブっていたり、統一されていなければいけない用語でズレが発生します。言い回しや用語の問題が発生すると、翻訳会社に修正依頼をしなければいけません。この不測の事態を回避するためにも、データベースを構築している翻訳会社へ依頼する方が賢明です。

ダブルチェックと申送り事項の記載を求める

ローカライズ翻訳ではダブルチェック以上の校正・校閲が入ると翻訳の精度が高まります。翻訳会社によっては低単価提案に基づくシングルチェックで案件を終えるパターンがありますが、この場合は修正のリスクを残していると申し上げても過言ではありません。データベースによる用語や言い回しの統一を図る場合でも、第三者の視点からは文脈にふさわしい表現ではないと解釈できるケースがあります。一つのセンテンスに対して複数の解釈が可能となるのであれば、よりよい表現を追求する上ではダブルチェックをした上で申送り事項を付記し、お客様へ納品する流れになります。

上述の「申送り事項」は、翻訳会社からお客様へ渡す一種のバトンです。このバトンの役割は「お客様の疑問を解決すること」にあります。申送り事項がなければ、データベースやダブルチェックなど、翻訳会社ならではのサポートシステムを活かしきれていません。ダブルチェックによる品質管理は、お客様とのコミュニケーションを図り、納品後のトラブルを未然に防ぐ重要な作業です。

用途と後工程の情報共有をする

ローカライズ翻訳の用途と後工程について、翻訳会社と情報共有するのも大事なポイントです。この情報共有の作業が「工程管理」と「翻訳料金」に大きく影響します。

たとえば外資系メーカーが自社内に英語のエキスパート翻訳者を抱えていながら翻訳会社へ下訳を依頼する場合、翻訳会社がダブルチェックを行わずにお客様へ納品し、お客様側で検品・修正対応をする場合があります。納品物の落としどころをはっきりさせることで、「工程管理」と「翻訳料金」の詳細が決まるわけです。翻訳の工程管理ではデータベースの情報をもとにして翻訳しますが、単発の翻訳だとGoogleドキュメント上で作業する動き方もあります。またお客様側でセカンドチェックやサードチェックを行わない場合、翻訳会社の工程管理がより重みを増します。このように、具体的な落としどころから工程管理が決まる流れになると覚えておくといいでしょう。

まとめ:継続発注でローカライズ翻訳を成功させる

翻訳はテキストの変換という認識が独り歩きする時がありますが、ローカライズ翻訳ではお客様の要望によって複雑な工程管理が組まれ、それに応じて翻訳料金も変動します。とくに長期に渡るローカライズ翻訳案件で一定のパフォーマンスを生む場合は、翻訳会社によるヒアリングが必要不可欠です。

一般的な翻訳会社では、ローカライズを目的としたマニュアルやカタログ翻訳の内容に合わせて人材を選任し、チームによるサポート体制を築きます。工程管理や翻訳料金のカスタマイズが必要な場合は、積極的に翻訳会社へ希望を伝えるといいでしょう。

以上が「ローカライズ翻訳を成功させる4つのポイント」です。

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