はじめての海外取材記事(Webインタビュー)で押さえておきたい 4つのステップ

海外出張なく海外のキーマンに取材や現地調査をしたいというケースはありませんでしょうか?
当社が運営しているクラウドソーシングジャパン(CSJ)では、海外クラウドソーシング企業のインタビュー記事を掲載しています。記事は弊社所属のライターが執筆しており、事前のアポ取りから第一稿の完成に至るプロセスを小人数で完結させています。
本記事では、海外へのキーマン取材・調査を行う「Webインタビュー」を例に取り、インタビューの準備から納品まで経験した中から感じたポイントを紹介していきます

インタビューを進める4つのステップ
1.インタビュー方針を決める。←ココが大事!
2.インタビュー依頼編
3.インタビュー前の準備編
3.原稿作成と原稿作成の注意点

 

1.インタビュー方針を決める

事前に編集チーム内で記事の目的/インタビューの方針などを確認します。このとき、記事の着地タイプをある程度想定して、下準備を進めます。

(例1)解説記事型

ある程度、周辺情報と仮説を明確にしておき、記事の構成を組み立てておくスタイル。
海外取材の場合、知識や経験レベルについて個人差が大きいことがありますので、ある程度の周辺調査で聞きたいことを調べるタイプです。

(例2)インタビュー型

インタビュー型は、質問回答の内容に沿って文字化し、質疑応答のストーリーで記事を展開するやり方です。一般的に目にする記事構成なので、見慣れている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

海外キーマン取材の場合、取材の取れ高にも個人差が出やすいため、企画構成段階で予め、編集チーム内で内容や進め方、リスクなども共有しておきます。

2.インタビュー依頼・アポ取り

事前に確認した企画構成・インタビュー方針に基づきを確認し、下記の手順で調べたターゲット企業の候補リストアップしていきます。。

実はこれが大きな難所です。根気が必要です。アポが取れるまでは、地道にアプローチを続けることになります。その際に先方へ伝える連絡事項は下記の通りです。

1.自社の紹介
2.掲載先のメディアの紹介
3.取材の目的
4.記事執筆に必要な情報(写真2~3点、インタビュー相手のプロフィール情報等)
5.インタビュー内容と所要時間
6.インタビュー候補日

3.インタビュー前の準備

31.スケジュール調整はGoogleカレンダーで双方共有する。

先方からインタビューの許可を頂いたら、Googleカレンダーにスケジュール入力して、相手を招待すると無難です。特に北米・ヨーロッパ方面の方とインタビューをする際には時差を考慮しなければいけません。インターネットで検索すると、〇〇国と日本の時差は〇時間と表示されていますが、サマータイムや相手国内の時差が数種類あるとミスにつながる可能性があります。その時にGoogleカレンダーを利用してインタビュースケジュールを入力すると、双方のスケジュール確認がスムーズにいきます。ポーランドのクラウドソーシング企業のCEOとスケジュールした際にはこれが大いに役立ちました。

32.インタビュー方法の確認「Web会議は録画できるツールでやる」

今は様々なツールが手に入るようになりましたので、自分と同じツールを相手が使っているとは限りません。当社ライターは普段SkypeやZOOMを使いますが、Googleハングアウトを使いたいという申し出を受けたこともありました。そのため、双方にとって問題ないソフトウェアを確認しておかなければいけません。なお、skypeやzoomでは会話を録音/録画できるので、インタビューから1か月以内なら双方がダウンロードして内容を確認できる利点があります。

31.インタビューの注意点:「専門用語が出てきたらチャンス」

相手はCEOなので、多忙の中時間を割いて対応してくださっています。
そのため、冒頭ではお礼を申し上げて、自己紹介に移ります。インタビュー中は事前に相手と共有した質問内容に沿って話を進めることになりますが、相手の話を深掘りする質問を投げることで理解が深まることもあります。例えば、創業時の課題を伺っている時に、課題解決方法だけでなくビジネスモデルの具体的な話に移ることもあります。
専門用語がでてきたらチャンスだと思ってください。その用語の意味を伺うと、ほとんどの人は丁寧に説明してくれるので、記事を執筆する際にもその用語を素材として使うことができます。
一通り質疑応答が終わったら、お礼を申し上げてインタビューを終了します。基本的に編集権はこちらにあるので、事前に取り決めがあるか、相手から求められない限りは下書きを送付する必要はありません。しかし、よく言われるのが「下書きができたら見せてください」の一言。その場合は一旦下書きを送付してファクトチェックを依頼します。人によっては和文の下書きでもいいという方もいますので、「和文でもよろしいですか?」と一言伺ってみるといいかもしれません。

 

4.記事の執筆と掲載

インタビューを終えたらいよいよ記事の執筆に移ります。事前に考えた記事のストーリーに沿って文字化していきます。この時に重要なのはタイムマネジメント。当社ライターに関しては、30分~40分のインタビューで2,000字前後の記事を執筆する時には、3時間以内に第1稿を提出するようにしています。なぜなら、他にもやらなければいけない業務があるからです。記事構成自体は様々な形がありますが、当社ライターの場合はざっくりと2つに分けて考えています。

・インタビュー型

・解説型

 

・記事の提出から掲載まで

第一稿提出後には修正依頼がくることがほとんどです。読者はインタビューの相手や会話内容について熟知しているわけではないので、人物紹介や専門用語の説明を読み手目線で修正することがあります。編集長に該当する人と一緒に仕事をすると、客観的に記事の価値を知ることができます。
修正後にゴーサインが出ると記事の掲載です。本記事ではSEO対策について触れませんが、掲載時には見出しや写真の配置なども意識してレイアウトを調整します。他にもメタディスクリプションやメタキーワードの選定も大事な作業です。

・掲載後の連絡

記事掲載を済ませたら、インタビューでお世話になった相手へ連絡します。人によっては自分のSNSに記事を掲載してくれることもあるので、お礼と共にインタビュー掲載の連絡を済ませます。また、掲載後のアクセス解析も行います。

いかがだったでしょうか。各種インタビュー業務の中でも、海外企業CEOとのインタビューはプレッシャーが伴いますが、同時にやりがいがある業務でもあります。海外キーマンとのコンタクトはときに、御社の事業に大きなインパクトを与えることができます。もし、やってみたいけれどもモヤモヤがあるということでしたら、お気軽にお声がけください。

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