2020年の年明けより日本国内でコロナウイルスが蔓延し始め、テレワークの導入が各所で推進されています。防疫や家事との両立という観点から考えると、テレワークの推進自体は重要な働き方改革と言えるのですが、物理的な空間で行ってきた業務をどのようにテレワークで実行し、新しい仕組みを作っていけばいいのかというビジネスデザインも併せて考える局面が増えています。
なぜビジネスデザインが注目されるのかといいますと、事業収益に大きな影響を及ぼすからです。McKinsey&Companyのレポートによると、デザイン志向の組織はそうでない組織よりも10%多くの収益を実現しています。何らかのビジネスデザインを考える上では、ホワイトボードや付箋を使って考える機会が従来は多かったですが、テレワークでも同様のパフォーマンスを生み出せる仕組みを考える必要があると言えるでしょう。
本記事ではリモートワークの状況下でもデザイン思考を後押しする海外のツールをご紹介いたします。
Sprintbase(英国)
Sprintbaseとは、英国に拠点を置くテレワーク支援ツールのスタートアップ企業です。ユーザーは仮想ホワイトボードとテンプレートを利用し、リアルタイムでメンバーとのグループコラボレーションが可能です。Sprintbaseではタスクを個別に処理するメンバーをサポートしています。ワークフローとコラボレーションワークスペースを使用することで、テレワークの形でも、チームワークが可能です。
ワークフローは課題設定から始まり、チームメンバーとクライアントと結びつけることでタスクを明確にします。創出されたアイディアはタイムリーにフィードバックを得られる仕組みになっており、短期間で「プロジェクトの実行」移れるスピード感が同社の特徴です。ebayやDeloitteのような大手企業のイノベーション事業にも既に導入されています。
coggle(英国)
coggleとは、マインドマップを作成して共有するためのオンライン思考デザインツールです。アイディアをブロック化し、異なるアイディアを接続してブレインストーミングの全体像をデザインできます。ブロックごとにカラーを変更し、枝分かれさせるように詳細のデータも関連付けて表示させれば、コミュニケーションに役立つマインドマップが出来上がります。
オンライン上で作成するのでミーティングのパートナーと共有できるのも特徴です。必要に応じてテキストと注釈を追加し、情報を整理できます。
InVision(米国)
InVisionのFreehandは、InVisionで創造的にコラボレーションするためのデジタルホワイトボードです。デジタルホワイトボードでは、ワイヤーフレーム、マインドの設計、プレゼンテーションの思考をデザインでき、ウェブ上でリアルタイムにフィードバックを得られます。Freehandはスケッチから描画・画像・インスピレーションの入力だけでなく、コメントボックスへのフィードバックの入力など、チーム全員でアイデアを共有できる仕組みを提供しています。
ツールの比較
Sprintbase・coggle・InVisionのFreehandの特徴をみてきました。ツールの特性はそれぞれ異なりますが、共通点は「デザイン思考」であるということです。以下の比較表で仕様を確認してみましょう。
ツール名 | Sprintbase(英国) | coggle(英国) | InVision(米国) |
思考ツールの
特徴は? |
独自のテンプレートとワークショップ | アイデアのバブリング | リモートホワイトボード |
法人プランは
いくら? |
問い合わせて確認 | $8/月 | $99/月 |
クラウドで
作業できるの? |
〇 | 〇 | 〇 |
まとめ
本記事ではSprintbase・coggle・InVisionのFreehandをご紹介いたしました。個々の機能は類似していますが、ツールのデザインそのものが異なるため、実際にデモを通して体感し、納得のいくツールを選ぶと導入前後のギャップが小さくなります。
テレワークへの移行によって困難と思われがちな思考デザインの業務は、スピード感が伴うツールの活用により可能です。
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