レビュー翻訳で代表的な4つの事例とは?

レビュー翻訳とは、何らかの製品やサービスを利用したユーザーによる評価コメントの原文を別言語へ翻訳する業務です。具体的には下記のようなケースが挙げられます。

  • ECサイトのレビュー翻訳
  • ゲームのレビュー翻訳
  • 映画のレビュー翻訳
  • ホテルのレビュー翻訳

一口でレビュー翻訳といっても、分類によっては高い難易度になります。理由は「原文がフィーリングで書かれているものが多く、文章としては完璧でないケースが多いから」です。実際に業界の専門家レベルに依頼して納品するパターンもあります。

内容によっては、単純な翻訳ではなく、翻訳に追加して補足文章もふんだんに入れるなどのプレエディット・ポストエディット・校閲編集などの作業も必要になります。

本記事では、上記で挙げたケースがどのような業務になるのかを順番に見ていきたいと思います。

ECサイトのレビュー翻訳

ECサイト(Electric Commerce Site)とは、インターネットで物やサービスを販売するウェブサイトを指します。日本人がよく利用する代表的なECサイトの一つはAmazonです。Amazonの検索フォームに自分が購入したい商品名を入力して検索すると、商品一覧が表示されます。自分が気になる商品をクリックし、カーソルを下部まで移動させると過去に当該商品を購入したユーザーのコメントを読めます。このコメントが翻訳対象となる「レビュー」です。

ECサイトのレビュー翻訳で特徴的なのは、多様な製品に関するレビューが寄せられているため、原文が伝えたいニュアンスをくみ取るだけではなく、異なる商品レビューのトーンや伝え方を統一しながら翻訳するという動きです。原文によっては主語がなかったり、誤字脱字がない場合があります。意訳が中心になる可能性が高いため、納品時には「依頼者」と「翻訳者」の間で申送り事項による確認が重要です。

ゲームのレビュー翻訳

ゲームのレビュー翻訳を行う上で不可欠なのは、実際にゲームをプレイして世界観を体験することです。たとえば敵キャラを倒して進んでいくアクションゲームの場合、何度も何度もゲームを体験してして「こうやったらおもしろくなる」「このようにしたら楽しめる」という勘をまずつかみます。経験値が上がるにつれてゲームの楽しみ方を深められるため、翻訳業務に移る段階になると「選ばれし翻訳者」と呼ばれるレベルになっています。

上述のようにゲームのレビュー翻訳は人力依存となる傾向が高いため、訳出される翻訳データの有用性は特定のゲームシリーズに留まります。汎用的なデータベースの構築がゲーム翻訳特有の課題です。

映画のレビュー翻訳

映画のレビュー翻訳もゲーム翻訳と同様、シリーズものの作品を扱う場合はその分野に精通した翻訳者がアサインされます。希少価値に則って翻訳単価が上がるのが大きな特徴です。一方でその筋の翻訳者がアサイン不可能となる場合、単純にテキスト翻訳となるので比較的安い翻訳単価にもとづくご提案となります。

案件の該当翻訳候補者がいない場合、候補者に事前トレーニング・研修を行う方法や、チェック工程にアドバイザーを擁立するなどの工程を検討することもあります。

ホテルのレビュー翻訳

エンターテイメント翻訳の中でも、ホテルのレビュー翻訳はツーリズムと切り離せない翻訳となります。ツーリズムと切り離せないというのは、外国人旅行者ならではの視点がレビューに入り交ざっているため、日本人の感性に近づけた文章へ訳するための校閲作業が重要であることを意味します。

近年では機械翻訳の台頭が顕著となっており、ホテルのレビュー翻訳案件自体は以前より減少しているのが一つの傾向です。

まとめ

ECサイトやエンターテイメント、ツーリズム業界とも絡むレビュー翻訳は、想像以上に高いレベルと専門性が問われる翻訳業務です。テキストの文言通りに訳そうとすると、後々に修正が生じて大きなコストと時間を浪費することになりかねません。さらに低品質のレビュー翻訳を公開すると、企業としての評価も下げてしまいます。

上述のような事態に陥らないためにも、専門知識を持つ翻訳者をアサインし、品質を守る校正・校閲体制を維持している翻訳会社へレビュー翻訳を依頼しましょう。

以上が「レビュー翻訳で代表的な4つの事例」でした。レビュー翻訳について何かお困りであったり、ご相談事がございましたら、お気軽に下記までご連絡くださいませ。 

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