放送通信機器の海外トレンドを知るためのカンファレンス3選

「世間は5Gの話題で盛り上がっているけど、実際はどうなの?」
「IT先進国と言えば欧米だけど、伸び盛りの市場が多いアジアも負けていないのでは?」

IT関連のリサーチを続けるにつれ、当社の編集チームでは「5Gとアジア」という問題意識を持つようになりました。混沌としてつかみどころのない5Gの行く先が、アジアのポテンシャルと大きく関連するのではないかと考えているからです。その動向を知る上で重要なのは、インターネットの情報を隈なく探すだけでなく、業界当事者と直接関わり、個々の問題意識のもとに議論を積み重ねる取り組みだと考えています。

世界で大規模な放送機器展は地域別に3つ開催されています。当社編集チームはそのうちの一つであるConnecTechAsia(CTA)に参加してきました。本記事では、CTAの模様と2つの主要カンファレンスについてご紹介します。

本記事の対象者:放送業界・通信機器メーカー・海外リサーチ業務にご関心をお持ちの方々

放送通信機器の世界3大カンファレンス

1.ConnecTechAsia(CTA)(シンガポール)

 放送機器を中心としたテクノロジー展示会の「ConnecTechAsia (CTA) 2019」が、6月18日から20日にかけてシンガポールのMarina Bay SandsとSuntec Singaporeで開催されました。今回で2回目となるイベントでは、最先端のコミュニケーション技術、放送技術、そしてイノベーションの展示会、ディスカッション、プレゼンテーションが実施され、約4万人の来場者が足を運びました。 


【ConnecTechAsia 2019】Internet of Things (IoT) パネルディスカッション

メディア関係者として取材する場合、CAT 2019には以下の特徴がありました。

  1. メディア関係者の入場料は無料
  2. メディア関係者はイベント関連の撮影・記事執筆・記事リリースが自由
  3. 記事掲載先のリンクについては開催者への連絡は不要
  4. 参加者や登壇者と直接議論が可能
  5. メディアルームで昼食が支給
  6. 関連資料がメールで配信

メディア関係者へのバックアップが充実しているイベントと言っても過言ではないかもしれません。時価は2020年6月9日~11日までシンガポールのマリーナ・ベイ・サンズで開催予定です。また、通信方法機器展示会としては、今回シンガポールで開催されたCTAのほか、米国とヨーロッパではグローバル規模の放送機器展が開催されています。

2.NAB(米国)

NABとは、米国・ラスベガスにて、世界最大の放送機器展と言われる「National Association of Broadcasters (NAB) 2019 Show」の略称です。NABはラジオとテレビの利益を促進する米国放送協会です。その公式サイトの発表によれば、160ヵ国から90,000人以上の来場者(海外からは約24,000人)と1,600社以上の出展社を擁するイベントとなります。次回は2020年4月18日~20日に米国ラスベガスで開催予定です。

3.IBC(オランダ)

IBCとは、オランダ国・アムステルダムで開催されている放送機器展です。IBCもNABとの公式サイトでは1,700社の出展と、世界中から300人のゲストスピーカーが参加する旨が発表されています。2019年9月13日~17日までオランダ国アムステルダムで開催予定です。

 グローバル規模の放送機器展は主に上述の3つですが、どの放送機器展もIoTや5Gの持つ潜在的な市場に関する議論や情報交換を深めています。クラウドパワーパートナーズでは、今後も5Gを含む世界の放送機器に関する情報をフォローしていきます。

 

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